バレエ観劇の感想?

rakkyodo2010-11-02

引き続きボリショイ&マリインスキーバレエ合同ガラ、プログラムBの感想です。
演目の決定は、一体誰がするものなのでしょう?
ダンサーさんの希望というのは、どの程度通るものなのでしょう?
数ある演目の中から、うまく選択していくものだな〜と感心します。
あ、一応、こんなプログラムでした。
≪第1部≫
《フローラの目覚め》よりパ・ド・カトル
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ(ディアナ) /
アリーナ・ソーモワ(オーロラ) /
ナターリヤ・オーシポワ(ヘーベ) /
スヴェトラーナ・ルンキナ(フローラ)
《ライモンダ》よりパ・ド・ドゥ 
アンナ・ニクーリナ / ミハイル・ロブーヒン
《タンゴ》
ヴィクトリア・テリョーシキナ / アレクサンドル・セルゲーエフ
《Fragments of a Biography》より
ガリーナ・ステパネンコ / アンドレイ・メルクーリエフ
ロミオとジュリエット》よりパ・ド・ドゥ
アリーナ・ソーモワ / ウラジーミル・シクリャローフ
≪第2部≫
《ゼンツァーノの花祭り》よりパ・ド・ドゥ 
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ / レオニード・サラファーノフ
《パ・ド・ドゥ》
ナターリヤ・オーシポワ / イワン・ワシーリエフ
パピヨン》よりパ・ド・ドゥ
アリーナ・ソーモワ / ウラジーミル・シクリャローフ
《グラン・パ・クラシック》
スヴェトラーナ・ルンキナ / アレクサンドル・ヴォルチコフ
《ロシアの踊り》
ウリヤーナ・ロパートキナ
《海賊》よりパ・ド・ドゥ 
アンナ・ニクーリナ / ミハイル・ロブーヒン
≪第3部≫
《パリの炎》よりパ・ド・ドゥ
ナターリヤ・オーシポワ / イワン・ワシーリエフ
《ジゼル》よりパ・ド・ドゥ
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ / アレクサンドル・セルゲーエフ
プルースト失われた時を求めて》より 囚われの女
スヴェトラーナ・ルンキナ / アレクサンドル・ヴォルチコフ
《ファニー・パ・ド・ドゥ(ザ・グラン・パ・ド・ドゥ)》
ウリヤーナ・ロパートキナ / イーゴリ・コールプ
ドン・キホーテ》よりパ・ド・ドゥ
ガリーナ・ステパネンコ / アンドレイ・メルクーリエフ
白鳥の湖》より黒鳥のパ・ド・ドゥ 
ヴィクトリア・テリョーシキナ / レオニード・サラファーノフ
ともすると、紅白歌合戦みたいなボリショイVSマリインスキーになってしまいそうじゃないですか。
きっと推測ですが、ダンサーさん達はいつ自分もザハロワさんみたいに移籍するかもしれないのだから、暴走族の少年みたいにガン飛ばし合うようなことは無いと思うのです。
でも、経営サイドの人間は違うでしょう。
負けるわけにはいかない。
できる事なら「勝ちたい」というのが本音でしょうね。
とは言いつつもせっかくの合同ガラで、どちらかのプライドが傷つくのは避けたい。
難しいところだったと思うのですよ。
ザハロワさんが出られないとなると、当然のように”ひとり横綱ロパートキナさんが何を踊るのかが焦点です。
で、結局彼女が踊ったのは、比較的地味な「ロシアの踊り」と”お笑い”でした。
本音を言うと、私に限らず誰もが思ったことでしょうけれど、、、
折角めったに見ることができないロパートキナさんが出るのだから、彼女の得意な”幽玄の世界”に連れて行って欲しかった。
”お笑い”を始めたときには、「あぁついにロパートキナさんは、ロシアの森光子になったのか」と思いました。
「お笑いは息が長いからね」なんてね。
でも後から考えると、あれこそが運営者の知恵だったのではないだろうか?
彼女が他の追随を許さない超越技法を見せつけてしまったら、若手は踊りにくいし、勝ち負けがはっきりしてしまう。
トップに宴会の幹事役をやってもらうことで、若手がノビノビするという、まるで日本の会社組織のような気配りだったのではないでしょうか。
最近、日ロ関係も日中関係同様ギクシャクしています。
お互い手を取り合うことこそが発展の近道です。
ボリショイ&マリインスキーのように、うまく引き分けの道を探って欲しいものです。
はり・温灸治療院 楽居堂 IN 世田谷・経堂
http://www.chiryoin.jp