石鹸・シャンプー・歯磨き粉・薬?

最近ネットで”タモリ式入浴法”っていうのが目に付きます。
要は「湯船に10分以上浸かること」「石鹸・ボディーソープを使わない」というものです。
曰く、「10分間くらい湯船に浸かると80パーセントの汚れは落ちていく」とのこと。
私も以前、似たような入浴法を実践していたことがあります。
私の場合は浴槽の中で、日本手ぬぐいを使って軽く体をこすってました。
石鹸を使わないと「垢が落ちないのでは?」と思っていましたが、そんなことはなかったです。
体臭もなく、確かに良かったですよ。
ただね〜、お湯がすぐに汚れちゃうんですよね。
毎回毎回、お湯を入れなおすのが億劫になって、石鹸を使うようになってしまいました。
とは言え、タモリ式入浴法はいいと思います。
皮膚の常在菌が守られますからね。
あ、ついでに言っときますと、常在菌があるから(表皮ブドウ球菌など)皮膚の表面が弱酸性に保たれているのです。
弱酸性だから悪い病原菌をやっつけてくれるんですね。
だから、あまり石鹸でゴシゴシと皮膚を洗わない方がいいんです。
シャンプーに関しては、五木寛之さんは年に3回しか髪を洗わないと言われてますね。
彼の指摘はとても面白い。
『日本人はハゲ・薄毛で悩んでいる人が多いけど、それはシャンプーの使いすぎだ。 ホームレスの人を見てみろ。 髪の毛を洗っていないからハゲ・薄毛はほとんどいないじゃないか』
というようなことを「養生の実技」という本の中で書いていらっしゃる。
いや、本当。 仰るとおり。
感服です。
シャンプーしないで、痒かったりフケが出るのは初めの10日から2週間くらいのものなんですって。
それを過ぎると頭皮の脂が髪全体に行き渡って、サラサラしっとりしてきて、そうなると不快感は無くなるそうです。
私も東洋医学に身を投じているのですから、体験しなくてはと思いはするのですが、実際はナカナカ。
お客様商売ですから、人様に不快感を与えてはいけませんからね。
実践するのは難しい。
さて、私の通っている歯医者さんは歯磨き粉を使ってはいけないと言われます。
まず歯磨き粉を使ったところで虫歯・歯周病予防の効果は全くない。
それどころか、磨いた気分になって実は磨き残しを作ってしまう。
おまけに研磨剤が入っていたりすると、むしろ歯を傷つけてしまう。
よって使わない方がずっと良い、とのこと。
口の中も常在菌が絶妙なバランスを保っていることで、口から入ってくるバイキンや病原菌をやっつけているのだから、殺菌なんてするもんじゃないとのことです。
納得です。
ちょっと前になりますが、東京新聞のコラムで耳鼻科の先生が、あまり綿棒などで耳垢を取りすぎないように注意を促していました。
こちらも、耳垢は弱酸性に保つ上でとても有用とのことです。
耳の中に虫などが入ってしまうという事態は、耳のお掃除のし過ぎによるそうです。
ウ〜ン。 盲点でした。
言われてみればその通り。 納得です。
最後に、先日患者さんから聞いたお話。
骨粗しょう症のお薬を処方された際、
「この薬、長期服用して大丈夫ですか? 体に悪くはないですか?」
と質問したら、都内の某大病院の内科のお医者さん曰く、
「体にいい薬なんてないですよ。 薬はすべて体にある種の偏りを作るものなんだから、全体から見ると体にとっては悪いんです。」
正直ないい先生です。
このお医者さんみたいに本音を語れば、きっと国の医療費負担額なんかあっという間に削減できますよ。
その患者さんが骨粗しょう症の薬を止めたのは言うまでもないことです。
科学が進歩するその一方で、東洋医学が昔から言っていたことが見直されているように思えます。
いい傾向です。
はり・温灸治療院 楽居堂 IN 世田谷・経堂
http://www.chiryoin.jp