短歌の作り方、教えてください

短歌の作り方、教えてください

この本、面白いです。
帯に「画期的な短歌入門書」とありますが、いや本当!
ひとりの短歌初心者が添削を受けながら、どんどん上達していく様は読んでいてワクワクします。
そのチャレンジャーは一青窈さん。
添削する先生は俵万智さん。
豪華な顔ぶれです。
一青窈さんは短歌初心者とはいえ、普段プロとして歌詞を書いているので、始めから言葉のセンスが違います。
「野次写メラー」とか「逆立ちしたイイワケ」とか、「片手のキリン」とか、、、
なんて頭が柔らかいのだろう?
こういう自分だけの表現がポンポンと飛び出す人って、日常どんなふうに感じているんでしょうね。
俵万智さんの指導も素晴らしい。
さすがは元高校の国語の先生、褒め方上手です。
絶対に相手のプライドを傷つけるような言葉が無く、気遣いが人として素晴らしい。
年齢は私と大差無いのにね。
「あぁ真面目に生きていたらああなることだって可能で、私みたいに不真面目に生きているとこうなっちゃうのね。」とわが人生を振り返ってしまいます。
私もこんな先生に国語を教えて欲しかったよ。
期間的には1年半続けたそうです。
一青窈さんも忙しい中、よくやったものです。
大変だったと思いますよ〜。
短歌の歌集ってさー、正直言って良く分からないもの多いじゃないですか。
何がいいのか分からないってやつ。
その点、アマチュアの作品をプロが解説している本のほうが、読みやすくて興味が持続したりします。
この本のように、ひとりのアマチュアをずっと追いかけているのは、初めて読みました。
なんだか私も一首ひねってみたくなりました。
”吟行”に穂村弘さんが参加していて、その章は特に面白いですよ。
お奨めです。
はり・温灸治療院 楽居堂 IN 世田谷・経堂
http://www.chiryoin.jp