バリ島旅行５ シータは美しい。

シータは美しい。
美しくなければならない。
毎日押し寄せてくる外国人観光客の視線を一身に集め、感嘆させなくてはならないのだから。
ケチャダンスの成否を分けるのは、実はシータの美醜にかかっているのです。
本当はそうなのです。
一見の観光客は”美しいもの”を求めているのです。
だから今宵もシータは、赤々とともされている蝋燭の火をものともせずに踊るのです。
シータと言うのは、ケチャダンスに登場してくる、美女のこと。
ケチャはラーマーヤナというインドの叙事詩を下敷にしているのです。
詳しいあらすじはこちら、ウィキペディアのページへ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A4%E3%83%8A
思いっきり乱暴なあらすじを言うと、要は、
”シータという名の愛妻を、悪魔ラーヴァナに奪われたラーマ王子が、取り返すために闘う物語”です。
シータは美しくなければならない。
悪魔ラーヴァナが一目惚れしてしまうほどに、、、
”森三中”ではダメなのです。　絶対に！
私たちは今回のバリ旅行では、ケチャは２回しか見る機会がありませんでした。
ウェスティンホテルとウルワツ寺院にて。
本当は毎晩でも見たかったのですが、まぁしょうがない。
でも、２回ともシータは美しかった。
しかしなんですね。
バリ島にいくつダンスカンパニー、あるいは舞踊団があるのか知りませんが、
どこも美少女の獲得は死活問題でしょう。
人気が無ければ、仕事の依頼は減るわけですものね。
オーディションでもやっているのでしょうかね？　それともスカウト？
さらに思うのは、シータ役の女の子は、結構若くして”引退勧告されるんじゃないか？”ということ。
シータはあくまでも、王子の妃です。
で、ラーマ王子は妻を奪われたからといって戦を仕掛けるほど血の気が多い。
まだまだ若輩者です。
とうぜんシータも。
美しいシータとして、観光客の視線を毎日浴び続けた女性が、引退したらどういう人生になるのだろう？
「アナタ　コレ　ヤスイヨ！　ニホンエンデハ１０００エン！　１０００エン！」
とか言うようになるのでしょうか？
それともバリでは、ステイタスがあって一流ホテルから引く手数多なのでしょうか？
彼女達の人生に思いをはせてしまいます。
一度食事でもご一緒してみたいものだな〜、、、
今回の旅行でひとつやり残したことがあって、それは、ワイフちゃんにシータの衣装を着させて写真を撮りたかった。
また次回かな？
はり・温灸治療院　楽居堂　IN　世田谷・経堂
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