寝不足、寝過ぎで生活習慣病=肥満や高血糖と関連−日大など疫学調査

rakkyodo2008-03-13

寝不足や寝過ぎは、動脈硬化につながる高脂血症高血糖、肥満といった生活習慣病になりやすいことが12日、日大医学部の兼板佳孝専任講師(公衆衛生学)らの疫学研究で分かった。同講師は「良い睡眠は生活習慣病の予防に重要」としている。
 同講師らは、(1)2005年の地域住民の健診データ約1000人分(2)03年国民健康・栄養調査データ約4000人分(3)職場健診のデータ約2万2000人分−を分析、睡眠時間と高血糖などとの関連を調べた。
 その結果、住民健診では血糖レベルを表す「HbA1c」の値が、睡眠6時間未満と8時間以上で高かった。また、国民健康・栄養調査では、女性の場合に中性脂肪が睡眠6〜7時間で最も低く、それより短いか長いほど高かった。動脈硬化を抑制する働きがある「善玉コレステロール」の値は、6〜7時間で最も高い傾向を示した。 (時事通信社 - 03月12日 19:01)
貴重なデータですね。
なにしろ2万7000人分のデータを分析しているのですから、信憑性も高まるってものです。
でもさー、誰もが思っていることでしょう、、、睡眠も人それぞれだって。
肉体労働にいそしんでいる方と、頭脳労働者で必要な睡眠時間は違って当たり前です。
ストレスに晒されている方と、比較的ましな生活をしている方で違いがあるのも当然です。
また、同じ人でもお酒が入った日、お腹一杯のとき、翌日楽しいことが待っているとき、それぞれ睡眠の質は違いますよね。
なんでも数値化するのは、それはそれで”科学的”ということなのでしょうが、あまりやりすぎると「発掘あるある大辞典」になっちゃいますよ。
大事なのは自分なりの”心地よさ”に目覚めることなのではないでしょうか?
「そんなの誰でも知ってるよ」と仰るかもしれません。
結構そうでもないんですよ。
鍼灸院に来られる患者さん達を見ていると、「なんで自分で自分を苦しめているんだろう?」と思ってしまうことが多々あります。
いや実感から言うと、体調の悪い方の多数は自分で不調を作っていると言えましょう。
だってさー、手足のチカラを抜くことさえ出来ない方が多いんですもん。
仰向けに寝ていただいて、ご自分の体が曲がっていることすら自覚できないでいる方が多いのです。
寝っころがっても体が曲がるってことは、ある特定の部分にチカラが入っていることなのです。
その部分のチカラをうまく抜いてあげることが出来ると、血流が良くなり、動きがスムーズになり、そして睡眠が深くなるのです。
鍼灸治療というのも、究極的にはその無駄に力が入っているところを緩めて、深いリラックス状態に導くことだと思っています。
膝が痛い、腰が痛いと言われると、その痛みを取る治療に集中しますが、本当に私たちがやりたい治療は、全身がリラックスした状態を作ってあげたいのです。
どこか痛い所、悪いところが無いと「鍼灸院は敷居が高い」とよく言われますが、そんなことはないのです。
どこも悪いところがないときにこそ、来院していただきたいと我々は考えてます。
だってそのような時にこそ、局所治療でなく、全体治療が出来るのですから。
一度バランスの取れた状態を知ってしまうと、チョットした違和感に敏感になるものです。
すると大きな疾患が出る前に、ちゃんとケア出来るようになります。
そのように東洋医学を利用していただきたいと願っています。
はり・温灸治療院 楽居堂 IN 世田谷・経堂
http://www.chiryoin.jp
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