頭の中身も整理が必要?=大事な記憶のために物忘れ−脳科学実験で判明・米大学

rakkyodo2007-06-04

人間の脳は大事な記憶をすぐ思い出せるようにするため、関連する相対的に不必要な記憶を忘れ、脳の活動を効率化している可能性があることが分かった。米スタンフォード大の研究チームが4日、20人を対象とする実験結果を米科学誌ネイチャー・ニューロサイエンスの電子版に発表した。物忘れには悪いイメージがあるが、頭の中身も整理が必要と言えそうだ。
 実験の主な段取りはまず、ATTIC(屋根裏)というキーワードでDUST(ちり)やJUNK(くず)などの関連する単語6つと、MOVIE(映画)というキーワードとそれに関連する6単語を覚える。
 この後、(1)ATTICとDの頭文字を見て、DUSTを思い出すことを繰り返し、かかった時間を毎回記録する(2)ATTICと関連する6単語の頭文字を見て、それぞれの単語を思い出せるかテストし、(1)の作業を行わなかったMOVIEと関連6単語のテスト結果と比較する。
 DUSTは作業を繰り返すにつれ、思い出すのにかかる時間が短くなった。意外なことに、JUNKなどの残り5単語については、(1)の作業を行わなかったMOVIEと関連6単語より、忘れてしまう確率が高かった。
 実験中の被験者の脳を機能的磁気共鳴画像診断装置(fMRI)で調べると、DUSTを思い出す回数が増えるとともに、脳の前部帯状皮質前頭前野の一部の血流が少なくなり、効率的に活動していることが分かった。 (6月4日3時1分配信 時事通信)

いやぁ、素晴らしい研究ですね。
大事な記憶を優先するために、脳みそは適度に”物忘れ”をしてくれているなんて。
私も忘れてしまいたい記憶が山ほどあります。
過去のことを思い出すと、消えてしまいたくなりますよ。
あー、願わくば恥ずかしい記憶はとっとと忘れてしまいたい。
とは言え、あんまり物忘れが過ぎると”ボケ”と言われてしまいます。
それも困ったものです。
中医学では、脳みそは”腎”の働きと考えます。
ですから年齢不相応に”物忘れ”が過ぎる方は、腎の気が弱っていると解釈するのです。
腎臓の気は、過労・睡眠不足・冷え・房事過多などから衰えます。
逆に言うと上記のことを避ける生活をしていると、元気でいられるものです。
経絡(気の流れるルート)的には脳みそは、督脈の影響を受けます。
督脈は大雑把に言ってしまうと、背骨の上を通ります。
ですからヨガなどで、背骨を柔軟にしておくことは脳のためにも大変良いのです。
自分のことを”頭がいい”と思っている人ほど、背骨は硬いものです。
周りの人が自分の話を聞いてくれなくなったと感じたら、要注意ですよ。
謙虚に背骨の柔軟性を取り戻すことをするべきです。
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