お酒に弱い人の継続飲酒、食道がん発症率が12倍ーそれでもやっぱり花見が好き!

rakkyodo2007-04-01

世界保健機関(WHO)は、アルコールとがんの因果関係についての見解を約20年ぶりに見直し、英医学誌「ランセット・オンコロジー」4月号に発表した。
 最近の研究成果を反映させたもので、飲酒で顔が赤くなりやすい人の食道がんの発症率は、赤くならない人に比べて最大12倍との評価を取り入れている。
 WHO傘下の国際がん研究機関(IARC)が再評価した。エタノール(アルコール)は、がんを引き起こす元凶と指摘。アルコールの分解過程で重要な役割を果たすアルデヒド分解酵素(ALDH2)の一部が欠損し、働きの悪い人は、飲酒量に比例して食道がんになる危険が高まり、酵素が正常な人の最大12倍になるとした。(読売新聞 - 04月01日)
ふーん。 なるほどねー。
でもさー、こういうデータが出るといつも思うんだけど、ストレス緩和の効果はどう理解されるんでしょうか?
お酒を飲んで嫌なことを忘れることが出来たら、百薬の長だと思うのですが、、、
ま、固いこと言わずに、春ですから”花見酒”といきましょうや!
午前中に珍しく患者さんのキャンセルが入りまして、チャンスとばかりにお花見に行って来ました。
世田谷、砧公園と馬事公苑へ。
もうどちらも素晴らしい!
砧公園の桜は、地面スレスレまで枝が伸びていて見事!
馬事公苑は馬がいたりして、とてもピースフル。
短い時間でしたが行って良かった。
天気と桜につられて、皆さんお顔がほころんでいて、そんな中にいると自分も知らず知らず心も体もノビノビと緩むのを感じました。
昨日、「春には春の体がある」と書きましたが、この”お花見”の習慣も「日本人の知恵なのではないだろうか?」なんて思っちゃいました。
つまり、暖かくなってチョット羽目を外すくらいお酒に酔うのは、「体を緩める効果があるな」と。
元来、生真面目な性格の持ち主が多い日本人は、工夫をしないとなかなかリラックスできない。
リラックスできずに固い体のままでは、言ってみれば”冬バージョン”の体を引きずってしまう。
それで皆で楽しく集まってお酒を飲む。
お酒の力を借りて、強張っていた筋肉を緩めて”春バージョン”の体にシフトする。
じつに合理的な感じがします。
だってさー、昔は今と違って毎日お酒を飲む人なんて、そうはいなかったのでしょう?
ハレとケなどと言って、お酒を飲む日なんて限られていたことでしょう。
その日を桜の開花にあわせたなんて、身体感覚の優れた文化を持つ日本人のことです、意味があるとしか考えられません。
皆さん、お花見楽しみましょう。
当たり前ですが、飲みすぎにはご注意を!
はり・温灸治療院「楽居堂」IN世田谷・経堂
http://www.chiryoin.jp

にほんブログ村 健康ブログへ