「舞姫テレプシコーラ」にみる、あがった時の対処法

rakkyodo2007-03-11

舞姫テレプシコーラ」第9巻にて、六花ちゃん(主人公)が「くるみ割り人形」のクララを踊りますね。
その本番直前、精神的緊張から筋肉収縮を起こします。
その時、先生が六花ちゃんに両の拳をギュッと握り締めさせ、5秒数えて息を吐かせます。
それを2回やらせることで、筋肉収縮から解放させますね。
もう嬉しくなっちゃいます。
私もこのブログでたびたび、「筋肉は最大緊張の後に最大弛緩が来る」と書いてきました。
でもたかが一介の鍼灸師が言ってもなかなか信じてもらえませんし、影響力もありませんが、すでに130万部を売り上げているベストセラー・マンガで書いていただけると、その影響たるやいかばかりでしょう?
そうなのです。
筋肉を緩めるために、一度筋肉を過緊張させて一気に吐く息と共に脱力させるのは、とても効果的です。
さらに、緊張で”上がってしまった”ときの対処法。
”上がる”とは、腰椎1番が上がっているのです。(野口晴哉先生のお言葉)
或いは表現を変えると、”みぞおち”が硬くなっているのです。
ですから何か緊張を強いられる時は、この腰椎1番が下がる(みぞおちが柔らかくなる)ことをしてあげると良いのです。
舞姫テレプシコーラ」では拳を握る方法ですね。
山岸涼子先生はさぞ体のこともお勉強されたようです。
頭が下がります。
手と頭は密接な関係があります。
人は会議などで黙っていて、さあ話し出そうとする時、口より先に手が動くのです。
ですから頭が緊張している時は、手も固くなっています。
逆に言うと、手を緩めてあげると、頭の血流は良くなります。
ですから拳を握って”脱力”は、簡単に出来る良い方法です。
では、腰椎1番(みぞおち)の緊張を取る方法。
なんてことはない、欠伸をするように両手・両足をグーンを伸ばして、吐く息と共に脱力。
「え、そんなの毎朝、無意識でやっているよ」と仰られるかもしれません。
そうです、その伸びをしたくなるのは、”頭に新鮮な血液を送り込みたい”という自然な体の欲求なのです。
それを意図的にやることで、神経はリフレッシュするものです。
バレエやピアノの発表会のみならず、サラリーマン・OLさんでも、何かと緊張を強いられることは多々おありでしょう。
そんな時にチョット上記の方法を思い出してみてください。
きっと役に立ちますよ。
はり・温灸治療院「楽居堂」IN世田谷・経堂
http://www.chiryoin.jp
にほんブログ村 健康ブログへ