養老孟司著 「脳のシワ」 面白い!

脳のシワ (新潮文庫)

脳のシワ (新潮文庫)

養老孟司先生の著作はどれも面白いのですが、これはまた実に面白い。
すべて4ページでまとめられているので、晩御飯を食べに行って待たされている間に読むのにちょうど良かった。
特に「喜ぶ」というタイトルのなかで、”快・不快”について書かれている部分はニヤッとしてしまいました。
「快と不快と、どちらをよく記憶するか。動物の場合でも、人間の場合でも、それは不快であろう。夢の8割は不快な夢だ。人生は基本的に不快なのである。なによりも快は短く、不快は長続きする。こうした時間的要因が、快と不快の比率を大きく左右している可能性があろう。」
さらに、「快はワンパターンだが、不快はじつに様々なのである。」
わたしは日頃、”快感覚を取り戻すことの重要性”をお話しすることが多いです。
つまりあらゆる病気や不調は”不快”の積み重なった結果である、だから健康になるためには生活の中で”快”を感じることが重要だという考えですね。
いや、別に私が提唱しているわけではありませんよ。
橋本敬三先生の”操体法”の考えです。
さらには、瓜生良介先生の”快医学”の受け売りです。
しかし改めて考えてみると、確かに不快は長続きして様々なパターンがありますね。
仰るとおりだ!
ただ、こうも思うのです。
きっと人間は本来”不快”に強く出来ている。
だからほんのチョットでも日常に”快”を取り込むだけでも、それは強力な薬となるのではないでしょうか?
パソコンを触る時間が長い人に、力を抜くことが出来ない方を多く見ます。
「力を抜いて」と言ってもその感覚を忘れてしまったようです。
現代人にとって、”力を抜く”、”リラックスする”ということは学ぶべき技法なのかもしれませんね。
そうじゃないと”不快”の占める割合が増えてしまいますよ。
不快の割合を減らすのに、鍼灸は有効ですよ。
http://www.chiryoin.jp

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