低体温について

慢性的な疾患をお持ちの方に、”冷え性”の問題が多く見られます。
冷え性というのが妥当かどうか?
印象としては”低体温症”とでも言いましょうか、恒常的に体温が低い方が慢性的な疾患にお悩みのようです。
血行が悪いのですから腸の”消化吸収”が上手く行かず、結果”貧血気味”になってしまいます。
すると女性の場合、生理の問題が起こるのは当然ですね。
さらに長引きますと、肝臓・腎臓の機能も衰えます。
去年の話ですが、こんなことがありました。
”尋常性乾癬症”という難治の皮膚病があります。
皮膚細胞の再生速度が速すぎて、皮膚の角質が常にフケのように乾燥してポロポロと落ちる病状です。
その治療法はまだ確立されていません。
ある60代の女性がその”尋常性乾癬症”でお悩みで当院に来られました。
お医者様から「この病気は治らないので、上手く付き合うことを考えられた方が良い。」と言われたそうです。
私はその患者さんの”低体温”が気になりました。
近年良く”善玉菌”や”悪玉菌”という言葉を耳にするではありませんか?
体温が低いと、その善玉菌・悪玉菌のバランスが崩れるのは容易に想像が付きますね。
ですからその病気を治すためには、まず体温を上昇させることが先決と思いました。
で、聞くとその患者さん、夜遅くビールや水割りをお飲みになるとのこと。
それを半分に抑えていただくようお願いをしました。
そして週に2回、私の鍼灸治療を受けていただくことにしました。
2ヶ月が経った頃から体温の上昇がみられ、3ヶ月が経った頃、皮膚がすっかり”きれい”になりました。
さらに1ヶ月、いい状態を安定させるために週1回来て頂き、完治しました。
他にも「生理痛がひどい」、「頭痛や目眩に悩まされている」といった方が、平均体温を上げることで改善されていった例は多々あります。
病院に通っても、高価なサプリメントを服用してもなかなか改善が見られない方、チョット角度を変えて物事を見てみると、また違った可能性が出てくるものです。
東洋医学に目を向けてみる価値はありますよ。
http://www.chiryoin.jp
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