眼精疲労について

会社員をなさっている方にとって、パソコン作業というのは切り離せないものでしょう。
当院を訪れる患者さんの、ほとんどの方が”眼精疲労”を抱えています。
中医学中国医学)では、「久しく視ると”肝”をやぶる」という言葉があります。
つまり、「あまりに長く目を酷使し続けると、”肝臓”が弱ってしまいますよ。」という意味です。
逆もまた真なりで、「肝臓の調子が悪いと、目に異常が出ますよ。」と解釈できますし、また「肝臓を治療してあげると、目の問題も改善されますよ。」とも理解できます。
いっぽう整体の世界では、目の問題は”頚椎2番”の「詰まり」や「歪み」と考えます。
頚椎2番というのは、後頭部と頸の連結している部分です。
皆さんも押してみると「イタ気持ちいい」ところです。
この後頭部が、詰まったり歪んだりしたらどんなことが起こるでしょう?
頭の血流に支障が起こりそうですよね。
頭に血液が充分に行かなくなったら、フラフラ、目眩が起きます。
反対に血液が行くのはいいけど、下がりにくくなってしまったら、頭痛・イライラ・頭重・不眠が起きます。
このように、”眼精疲労”というのは軽く考えるものではありません。
パソコンを使わなくては仕事にならないのですから、「使うな」と言っているのではありません。
目を疲れさせてしまうのは「仕方がない」、でも「酷使し続けてはいけません」と言いたいのです。
その使う度合いによって、ちゃんとケアをして欲しいのです。
目を温めるのは、毛細血管が開きますので大変良いと思います。
一緒に後頭部も温めていただきますと、もっと効果が期待できます。
実際後頭部を温めていると、呼吸が深くなることに気が付かれると思います。
自律神経が安定している証拠ですよ。
”眼精疲労”が慢性的になっている方は、上記だけではなく、肝臓のケアも必要です。
私が前回書いた”内痔核”のお手当て法を応用していただきたく思います。
大腿部の内側をよく伸ばし、右季肋部を温める。
これを根気良く続けていただくことで、かなり改善が見込まれます。
ビタミン剤やブルーベリーを飲んでも効果が見られない人は、”骨格のくるい”や”肝臓の疲労”があると思われます。
上記の自己ケアを是非やってみてください。
それでも改善が見られない方は、お近くの鍼灸院へ「お気軽に。」
http://www.chiryoin.jp
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