オリジナルの”健康観”

鍼灸師という職業柄、”健康”について考えます。
結果、”健康”というものには定義などなく、”幸福”と同様、個人の主観があるのみと思います。
言葉にすると”あたりまえ”、でも実際はどうでしょう?
医者の検診に一喜一憂してしまうのが現状ではないでしょうか?
健康は他人の「ものさし」で測られるものではないのにね。
この「養生の実技」では五木先生が、慢性頭痛・腰痛から逃れるために、まさに手探りで”健康”を手に入れるための試行錯誤の歴史が紹介されています。
その結果、極めて五木先生オリジナルの健康法が構築されています。
いや、”健康法”というのは間違っているかもしれません。
五木先生の”健康観”といったほうが正しいのでしょう。
本のタイトルは”実技”となっていますが、書かれているのは個人的な”健康をどのように考えるか”であり、それはつまりは”いかに人生とつきあうか”であるのです。
体調を損なってしまうことは、ツキモノです。
それに心を囚われてしまうのは、あまりにも”もったいない”。
オリジナルの健康観を持つと、もっと人生楽になれるのでは?
そんなことを考えさせる一冊です。
お奨めです。