鍼灸で予防医学

ある患者さんからこんなことを言われました。
「先生のところは病気じゃないと来てはいけないものだと思ってました。」
少なからずショックを受けました。
東洋医学で、”治療”あるいは”体質改善”、と私に力が入りすぎていたのかと反省しました。
先端医療の進歩は目覚しいものがあります。
クローン技術が医療の世界に応用される日も、もう目の前でしょう。
さらに来るは”高齢化社会”。
鍼灸がその威力を期待されているのは”予防医学”の分野であることに異論は無いはずです。
東洋医学の世界では古来、「未病を治す」という言葉があります。
「病気になる前に、その前兆を見抜き、病気にさせない」という意味です。
言い換えれば、予防医学です。
例えば舌を見て、苔が厚くなっていたら「胃腸の働きが悪くなっているぞ」と考え、舌の周辺に歯の跡が出来ていたら、「おや、体が冷えて水分の代謝が悪くなっているぞ」と診断します。
そしてそれぞれ足のツボに鍼をしたり、おへその下にあるツボにお灸をしたりします。
体が不調になる前に、必ず体表にその兆候は出るのです。
そして経験のある鍼灸師はそこから五臓六腑のバランスの乱れを察知します。
早め早めに鍼灸治療を受けていると、大きな変調に苦しまなくても済むのです。
「最近残業続きで、、、」とか、「飲み会が続いているのよねー、、、」という時にこそ調整をしておく方が、鍼灸師にとっても、疲れているあなたにとっても良いのです。
鍼灸院に”敷居の高さ”など感じずに、どうぞお気軽に門を叩いてください。
http://www.chiryoin.jp

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