「鍼灸でダイエット」

2月3日付けの朝日新聞1面に「成人男性の29.5%が肥満」との記事が書かれていました。
肥満の定義付け自体が確立されているわけではないのですが、やはりショッキングな印象をもたれた方が多かったのではないでしょうか?
肥満を諸悪の根源のように語られるのは、どうかと思いますが、様々な成人病の温床であることは疑いようもありません。
女性誌を見ると、ダイエット特集はひっきりなしに組まれています。
とうがらし、りんご、寒天、毎年流行のように効果的な食べ物が紹介されます。
情報過多で何を信じたらよいのか分からないくらいです。
一方、美容整形では”脂肪吸引”という技術が大変人気のようです。
なるほど部分的に整形をするには合理的です。
しかし”ナゼ脂肪がついてしまったのか”を考えなくては、根本的な改善は見られないでしょう。
食生活なのか、運動不足なのか、それとも何か内臓の不調が隠されているのか?
東洋医学では、五臓六腑がバランス良く働いていれば、「吸収されるべきは吸収され、排出されるべきは排出される。」と考えます。
つまり、「過剰に吸収されている」あるいは「排出されるべきものが排出されていない」のは、何らかの内臓のトラブルがあるということです。
多食で便秘がちの人は体内に熱がこもりやすいので、上半身に症状が出やすいです。
高血圧・頭痛・不眠症・動悸・めまい・多汗症など。
むくみがちな肥満の方は腎臓・脾臓が弱っていることがあります。
疲れやすく、手足が冷え、息切れがしたり、眠っても疲れが取れなかったりします。
つまり体質によってダイエット法は変えるべきなのです。
むやみと食べる量を減らすのは、人によっては逆効果になってしまいます。
例えば腎臓が疲れている人は、食べる量を減らすより、体を温める作用のあるものを多く取るべきです。
便秘がちの人は、まず大腸のお掃除をやるべきです。
食事を抜くことで、わざわざ排便反射を起こさないようにすることは、間違ってます。
食べる量もさることながら、食べる時間や「何を食べるべきか」を考えた方が建設的だと思います。
情報に振り回されないで、自分にはどんなダイエットが向いているのか、体質チェックを鍼灸師に相談していただければもっと効果的にダイエットをすることができますよ!
http://www.chiryoin.jp

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