寝違えに懸垂? 下り腹にピーナッツ?

寝違えネタが続きますけど、ちょっと思い出したので。
昔、インドに国費留学してました。
もう20年も前のことです。
KENDORIA HINDI SANSTHARN(CENTRAL INSTITUTE OF HINDI)というヒンディー語の専門学校に1年いました。
15カ国の外国人留学生、約30人を受け入れていて、こいつらは自己主張が強いのでめんどくさいという理由からでしょうが、インド人学生とは別の寮にまとめられていました。
1階は男子生徒、2階は女子と分けられていて、3階に食堂とテレビのある公共の部屋。
私はタイ人のお坊さんと部屋をシェアしていて、お隣にはスリランカ人が2人、そのうちの一人はこれまたお坊様。
だから部屋にゴキブリが出ても、私が「殺していい?」というポーズをとると、「ダメだ!」と首を振る。
ほうきで外に追い出すだけだし、蚊がいても蚊取り線香を焚けないのです。
そういえばヤモリはもちろんのこと、ネズミも部屋の中にいたことあったなぁ〜、、、
さて、あるとき私は寝違えてしまった。
すると同居人のお坊さんが「懸垂(けんすい)をしろ」と言う。
「そんな馬鹿な!」と思いますよねぇ普通、、、だって痛くてとても動かしたくもないんですもん。
不満そうな顔をしていると「あ、そう? 俺の言うことが信用できないんならスリランカのお坊さんにも聞いてみな」と言う。
で、隣の部屋に行って相談すると、これまた同じことを言って二人のお坊さんに見つめられるまま、建物のサンにつかまって懸垂をしたら、あれれ、、、痛みが半分くらいになっていた。
にっこりするお坊様。
「う〜む、仏教徒は寝違えの時に懸垂をするのか〜」と感心してしまった。
ついでだからもうひとつ。
あるときおなかを下してしまった。
するとタイ人のお坊様が「ピーナッツを食べろ」と言う。
「そんな馬鹿な! ただでさえおなかを壊しているのに、そんな消化の悪いもの食べたら悪化するでしょ」と常識人の私は否定する。
すると「じゃあ、スリランカ人のお坊さんに聞いてみろ」と言われる。
で、お隣さんに聞きに行くと同じことを言われる。
二人の手前そうせざるを得ず、ピーナッツを食べるとあら不思議。
なぜか苦しみが半分以下になり、お坊様ニッコリという、前回と同じパターンを繰り返しました。
「うーむ、仏教徒は下痢の時にピーナッツを食べるのか〜」と感心してしまいました。
まぁ、寝違えに懸垂も、下痢の時にピーナッツも、私は良くなった体験があるから出来ますけど、人にはあまり勧めようとは思いません。
私は当時20代だったし、別の疾患が隠れている恐れはなかったですからね。
この便利な日本でそんな余計悪くなるリスクを背負うこともないでしょう。
やはり鍼やお灸を勧めます。
まぁこんなこともあったという思い出を語らせていただきました。
はり・温灸治療院 楽居堂 IN 世田谷・経堂
http://www.chiryoin.jp