映画「ミツバチの羽音と地球の回転」を見よう!

rakkyodo2011-02-11

鎌仲ひとみさん監督の映画「ミツバチの羽音と地球の回転」が、いよいよ渋谷ユーロスペースにて上映されます。http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=309
私は原発は反対です。
何故なら他にも代替エネルギーを生み出す方法はいくらでもあるからです。
太陽光発電、小水力発電バイオマス、さらには藻から石油を生み出すことだって出来るのです。
なぜワザワザ自然にも人にも、最も悪影響がありそうな原発を作る必要があるのでしょうか?
誰もが思うことでしょう、「なにか利権が絡んでいるんじゃないの?」とか、「海外に輸出して金儲けしたいんじゃないの?」とか、「軍事目的なんじゃないの?」とか、、、
どんな隠れた理由にせよ、人の命と自然を犠牲にすることは、もうそろそろ止めましょうよ。
電力会社もさー、固い頭を柔らかくしてさー、建設止めちゃえば楽になれるよ。
重たい荷物を背負っている限り、人生は苦しいままですよ。
荷物をおろして、温泉入って、ヨガでもやって、鍼灸でも受けると心も体も楽になれるんだけれどな。
さて、本日の東京新聞の”放送&芸能”欄に映画の紹介と鎌仲さんのインタビューが載っています。
私の周りでも東京新聞の読者は極めて少ないので、ちょっと長いですけど転載しますね。
興味のある方は読んでみてください。
あ、そうそう、大事なこと、、、
この映画の特別鑑賞券を、楽居堂にて販売しております。
経堂近辺にお住まいで、映画を見に行こうと思われている方は、どうぞお求めください。
はり・温灸治療院 楽居堂 IN 世田谷・経堂
http://www.chiryoin.jp
原発」というブラックボックス  鎌仲ひとみ監督作品「ミツバチの〜」
2011年2月11日 朝刊

 使用済み核燃料再処理工場がある青森県六ケ所村の人々を追った「六ケ所村ラプソディー」などで知られる鎌仲ひとみ監督の最新ドキュメンタリー映画ミツバチの羽音と地球の回転」が、19日から劇場公開される。瀬戸内海の小さな島で原発建設に反対する住民の姿を通じ、風力など自然エネルギーへの転換を求める内容だ。 (小田克也)

 中国電力・上関原子力発電所山口県上関町長島)の建設計画は一九八二年に浮上。同社は二〇一八年の運転開始を目指し、〇九年、埋め立て準備の工事に着手した。これに対し、海を挟んで向かいにある祝島の住民の多くが抗議行動を続けている。

 作品は、島の住民は約五百人、平均年齢七十五歳、原発反対のデモは千回を超えたと伝える。島にUターンした青年らの姿を通じ、(1)原発による海水の温度上昇などは、希少生物が生息する海域の自然破壊につながる。既に敷地造成などにより影響が出始めている(2)生態系が崩れれば漁業は不可能となり、島民は生活できなくなる−と報告。

 その上で、日本は風力などの自然エネルギーに転換すべきだと指摘。祝島は無農薬のビワ栽培など自然を生かしており、むしろ時代の先端を行く島。こうした取り組みに注目する必要があると強調する。

 埋め立ての認可をめぐる町議会が〇八年九月に開かれ、住民二百五十人が傍聴にやってきたが、入れるのは二十人。住民は「ヒジキが採れないようになったら子供をどうやって育てたらいいのか」などと抗議する。その表情が胸に迫る。

 鎌仲さんは大学卒業後、フリーでテレビ番組の監督などを務めた。転機は九八年のイラク訪問。子供たちががんで死ぬのを目の当たりにして、自主製作によるドキュメンタリー映画へ踏み出した。

 〇三年に「ヒバクシャ−世界の終わりに」、〇六年に「六ケ所村ラプソディー」を発表。今回も製作の動機は共通しており、鎌仲さんは「科学の進歩は、人間の幸福より軍事など人を傷つけることに使われている。それを見せない仕組み、つまりブラックボックスを開きたい」と語る。今回は問題提起にとどまらず、自然エネルギーへの転換という解決の方途を提言した点が特徴だ。

 撮影は、〇八年五月から一〇年三月まで行われた。作品の中で鎌仲さんは「それで食べていけるの?」などと、取材相手に素朴な疑問をぶつける。

 こうした姿勢は日ごろの蓄積から出てきたらしい。自主上映会は三作で千百回を上回り、彼女は半分以上に立ち会ってきた。そのたびに観客の反応を観察し、取材方法に反映させてきたという。鎌仲さんは「観客と一緒に自分の作品を見ると『ああ、ここが分からないのか』と得難いフィードバックがある」。

 今回の作品は二時間十五分。これに対して取材した映像素材は三百五十時間に及ぶ。鎌仲さんは「同業者は小さなやらせをたくさんする。『(取材相手がある場所に座ると)こっちに座って』とか、びっくりする。私はそれを一切しないので三百五十時間もかかってしまう」。

 鎌仲さんは題名に込めた思いについて「ミツバチは蜜を取っても、花を壊さず、受粉で結実を助ける。自然を豊かにしつつエネルギーを得る。人間にもできるのではないか」と語る。三作を通じて取り組んだテーマは大きく、これで一区切り。次は医療に目を向けている。

 ※作品は、東京・渋谷のユーロスペースで19日から上映。