私見。中国医学と日本の自然療法の死生観はちがうよなー。

rakkyodo2006-11-24

先日、MONNDAINEの腕時計を衝動買いしてしまいました。
仕事をする上で腕時計は邪魔なのですが、せっかく持っているのだから腕にはめています。
秒針を見ながら鍼を打っていると、こんなことを思ったりします。
「今自分は患者さんを健康にするために鍼を打っているのだけれど、時間は刻々と過ぎている。 どんどん寿命は尽きようとしている。 全てのものが死に向っている。 果たして私の治療はどんな意味があるのだろう?」
いや別に私は厭世的になっているわけではありませんよ。
そこから中国医学と日本人の死生観の違いみたいなことを考えたりしちゃうのです。
鍼灸はもちろん中国医学をベースにしています。
私は鍼灸師でありながら、どうも中国医学に違和感を感じます。
それは、中医学は究極的には「不老不死」を目指しているように感じるからです。
一方、日本の自然療法は野口整体に代表されるように、いかにも仏教的です。
「この世のありとあらゆるものは死に向っている。 それを変える事は出来ない。 だからこそ生きている時間を有意義に過ごそう。」
という考えを基本にしているように感じます。
言い換えると、”草木が自然に朽ちるように人間も自然に衰え、自然に死を迎えるのを理想”としているようです。
ですから特定の病気を治すことよりも、その人の心身のバランスを整えることを目的としていますね。
私は日本人ですから、当然日本的な死生観・治療観に基づいて鍼灸を行っています。
アンチエイジングも気持ちは分かりますが、日本的な死生観で生きていった方が”楽”だと思うのですがどうでしょう?
http://www.chiryoin.jp
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