顎関節症

近年鍼灸院を訪れる方のなかで、とても増えていると感じられる疾患に”顎関節症”があります。
口を開ける時に「ポキポキ音がする」、それが高じると「口が開かなくなる」といった症状で知られてますね。
「まあ、そんな程度なら」とタカをくくっていると、これがナカナカ大変なのです。
顎関節症」で検索をかけてみると、実に多くの方がその悩みを書かれていることで驚かされます。
実際、”顎関節症”と”うつ・不眠”といった自律神経系の疾患との関係性が言われ始めています。
私見ですが”楽居堂”に来られる方を見ていても、その関連性を感じずにいられません。
顎関節に問題が発生すると、”頚椎の2番”にストレスとなって影響します。
”頚椎の2番”が左右にずれたり、その周りに硬結ができると脳への血流が上手く行かなくなってしまうのですね。
それが頭痛、イライラ、不眠、視力の低下、高血圧などの様々な不定愁訴を引き起こします。
ですからいかに”首を柔らかく保つことが大切か”ということですね。
顎関節症の自覚がある方は、首を柔軟に保つべく工夫をして欲しいです。
正直に告白しますと、私も顎関節症に悩まされている1人です。
私の場合は、35歳の時に歯列矯正をしました。
これが良かったのか悪かったのか?
歯医者さんに、「はい、これがいい噛み合わせですよ。」と言われても、自分の感覚では、”噛みたいところで噛めていない”。
下顎の位置が安定しないのです。
顎関節症の方なら分かっていただけると思いますが、それはとても気持ちの悪いことなのです。
いつも気になってしまう。
そして、後頭部と腰が硬くなる感覚がありました。
しかし私も東洋医学の道に入った者ですから、なんとか自分で解決法を探しました。
そして、その結果分かったことがあります。
「頸・肩周りを治療ポイントにしていたのでは、根本的な解決にならない。」
私の経験では、一番大切なのは”股関節”です。
そもそも顎関節症に悩まされる人は、その原因が歯並びにあろうと別の理由にあろうと、骨盤が歪んでます。
まず骨盤を左右対称にしてあげないと、上半身だけ整えてもバランスはまた崩れてしまいます。
そして骨盤の歪みを取るポイントが”股関節”なのです。
ヨガ・ストレッチを根気良くやってください。
個人的には全身運動が自然とできる、”水中ウォーク”がお奨めです。
さらに腰、仙骨周りの調整を鍼灸師に任せていただけると、なお効果が早いです。
http://www.chiryoin.jp
にほんブログ村 健康ブログへ