もっと鍼灸を!

ちょっと驚きました。
厚生労働省国民生活基礎調査(04年)から推計すると、関節症を持つ人は全国で約1560万人、腰痛症は約2400万人に上り、介護が必要になるきっかけの上位でもある』そうです。
関節症にお悩みの方と腰痛症の患者さんを足すと、約4000万人ですって!
まぁ実際は両方の疾患をお持ちの方々もいらっしゃることでしょうから、単純に足し算にはならないと思いますが、それにしても日本国民の成人の大多数が関節症・腰痛症にお悩みなんですね。
また、『米国の調査では、慢性の痛みに悩む米国人患者は成人の約1割、経済損失は年約9兆円と推定されるという。』
経済損失、、、う〜む、、、
厚労省は来年度から慢性の痛みに関する研究班を設置するため、1億3000万円を予算案に計上した。慢性の痛みに苦しむ患者の人数や痛みの原因を解明する大規模調査、手術後などにも痛みが残る患者の実態調査などが始まる。』
素晴らしい!
痛みや不快感というものは、当たり前ですが、完全に主観的なもので、西洋医学というものは客観性に基づいていますから、どうしても不定愁訴というものは軽視されてきましたね。
数値で測れないと治療の施しようがない。
数値が基準値内だと、たとえ患者さんが苦痛を訴えても「それはストレスです」とか、「(苦痛と)うまく付き合っていくことをお考えになったほうがいいです」などとお医者さんに冷たく言われたことのある方は多いはずです。
実は私も顎関節症で歯医者さんを訪ねた際に「噛み合わせが気になってしょうがない人は、心療内科に行け!」と言われたことがあります。
経堂の繁盛している歯医者さんです。
どことは言いませんがね。
ついでのようですが、今はとてもいい歯医者さんを見つけたので、ほぼ完治しています。
その歯医者さんのことは、いずれブログで紹介したいと思っています。
まぁそれはそれとして、、、
民主党になってから、日本は悪いことばかりですが、こと医療の世界では進歩していると思います。
慢性病に苦しむ患者さんたちの実態調査をするなんて、今までしてこなかったことがおかしい訳で、このようなことに予算を使うのは大賛成です。
でも、そこで思うのは、、、ところで慢性病の治療方法に、鍼灸はどの程度、考慮に入れてくれているのだろう?
そりゃあ再生医療が進んできてはいますが、コストもかかるでしょう。
そもそも最新医療を受けたくても、それを提供できる病院が少ないんですから、庶民には高嶺の花です。
だったら、鍼灸はいかがでしょう?
最新設備? 要りません。
ハリとモグサがあればいいのです。
安上がりでしょ?
人類の歴史の中で、最も長く、そして多くの人の生命と健康に貢献してきた医療、それは間違いなく鍼灸なのです。
よく「鍼灸でどんな疾患が治るんですか?」と聞かれますが、「江戸時代からある疾患なら、なんでも効きます」と答えています。
だって実際そうだもん! 鍼灸師漢方医が私達のご先祖たちの健康を維持してきたんですから。
今回の実態調査の結果をみて、慢性疾患に鍼灸治療の保険適応を、民主党さん、厚生労働相さん、考えてみてくれませんかね!
慢性疾患をお持ちの全国のみなさん! 鍼灸も試してみてください!
はり・温灸治療院 楽居堂 IN 世田谷・経堂
http://www.chiryoin.jp